今日は秋分の日。すでに秋分点である9月23日午前3時19分を過ぎました。
秋分は、昼と夜が同じ長さ、陰と陽が同じ分だけある、均衡する点です。
全く均衡している状態なら、どちらにも傾かず、静止したままです。バランス点は通過点であって、分量の差がたちまちにして生じるから、万物は動いていくといってよいでしょう。
陰陽で見ると、春と夏が陽、秋と冬が陰に分けられます。暑い夏は急に寒い冬に変わるのではなく、陰の中に陽の名残りを残す季節である秋を挟み、だんだんと陰の割合が増えるごとに陽の割合が減り、陽と陰が入れ替わっていきます。
そのようにしてわずかな違いながら動いていくから、一瞬一瞬の違いは気づかないながらも、振り返ってみれば、大きく動いていることに驚かされるのです。
長く悩まされている病を鍼灸で治療する場合も同じことで、長く使っているカラダが変わるためには、自覚にのぼらない変化が生じていることを信じて、根気強く養生する心持ちも大切です。
秋分
