適塩のススメ

高血圧症に塩は悪い??
​​「日本人の高血圧の最大の原因は、食塩のとりすぎです。​​」これは、厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト​​における高血圧の冒頭の文章です。
塩の成分であるナトリウムに、血圧を上げる作用があることは間違いありません。
しかし、ナトリウムは人の生命維持になくてはならないミネラルのひとつです。ナトリウム不足で血圧が下がり過ぎてしまうと、全身に血液をめぐらせることができなくなり、脳や四肢末端の血流が悪くなってしまいます。過度な減塩は健康を損なうばかりか、熱中症リスクなど、ときには生命の危機に直結します。
人のカラダには恒常性を維持する機能が備わっています。塩分をとりすぎると、水を飲みたくなります。水分をとることで、腎臓が働いて余分な塩分を尿として排出するので、体内に蓄積して悪さをすることはありません。
減塩より適塩。塩は塩化ナトリウムが突出した精製塩を避け、他のミネラルをバランスよく含む自然塩を選び、適切な血圧を維持しましょう。

この記事を書いた人

広島市在住。鍼灸師としてココロとカラダのアシストをするとともに、呼吸法や坐禅を取り入れ、トータルでのケアを実践しています。

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