冬至2025

本日、冬至点を通過しました。
冬至は「二十四節気」の一つで、冬至の期間は小寒の前日まで、2025年では12月22日から2026年1月4日までです。
この時期は北半球で昼が最も短く夜が最も長くなる日(冬至日)を境に、日が少しずつ長くなりますが、寒さは厳しくなります。
最も陰が極まるこの時期における東洋医学による養生は、「陽気を蓄え、腎を養う」を根本にします。冬至にはゆず湯に入り、「ん」のつく食材、れんこんやにんじん、なんきん(かぼちゃ)を食べるとよいという言い伝えがありますが、カラダを温める根菜を摂り、ゆず湯で温まって体を労るのはこの時期に適ったことでしょう。
日々の活動リズム:早寝遅起き。夜は早く寝て、朝は日が出てから(日光を浴びてから)ゆっくり起きる。
保温: 寒さを防ぎ肌をしっかり覆い、汗をかきすぎないようにする。
運動量: 激しい運動を避け、軽いストレッチや散歩(体を冷やさない程度)とする。
心を平静に: 穏やかな気持ちで過ごし、心身を内側に向ける意識を持つ。
食事:腎を補うとされる黒い食材(黒ごま、黒豆、黒きくらげ、昆布など)がよい。また、カラダを温めるかぼちゃ(南瓜)、生姜、ニンニク、ネギ、根菜類(人参、大根、レンコン、芋類)などを積極的に摂る。大汗をかくような強い辛味類は、発汗の後に冷えるので注意。
これらの養生法は、冬の間に生命エネルギーを蓄え、始動の春に備えるためのもので、自然に調和した過ごし方です。

この記事を書いた人

広島市在住。鍼灸師としてココロとカラダのアシストをするとともに、呼吸法や坐禅を取り入れ、トータルでのケアを実践しています。

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