Yoshiko Sakata– Author –

広島市在住。鍼灸師としてココロとカラダのアシストをするとともに、呼吸法や坐禅を取り入れ、トータルでのケアを実践しています。
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マグネシウムの補給
足のつり(こむら返り)は、筋肉の収縮と弛緩の調整がうまくいかず引きつれる状態です。突然なってしまうので、ふくらはぎですと、後ろ側の筋肉を伸ばすようにつま先を胴体の方向へ引っ張り、引きつった筋肉を解きほぐすようにマッサージして温めるくらい... -
脈診
当院では、診察で両手首の脈の状態を診せていただいています。東洋古典医学で脈診と言いますが、手首の脈の部位を指で押さえてカラダの情報を集めています。気血は、手首から始まり、五臓六腑をすみずみ循って再び手首へ帰ってきます。そのとき脈はカラダ... -
憂うつ
秋に出やすい憂うつ。雨の後、季節外れの暑さから急に涼しくなるようです。体感の落差が生じますので柔軟に衣類の調節をしましょう。秋は肺の働きが強くなり、陰気が内側に引きつけられる力が強くなります。そのため、平生から内側へのベクトルが強く、発... -
秋のぜんそく
秋から冬は、空気が乾燥しますが、この時期に悪化するぜんそくは、乾燥と冷えが関わっています。肺は、適度な潤いを必要とする臓ですが、他の臓と違って形状が空洞であるため熱を持ちやすく、その熱は潤いを乾かしてしまいます。肺に熱が多くなっていると... -
肺は気を蔵す
東洋医学でいう肺は、鼻から入った天の気を収め、気を全身に巡らせる働きをします。肺の力が弱いと、十分に気血をカラダに取り入れることができません。生身のカラダは、飲食を絶ってもしばらくは生きていられますが、空気を絶たれたら俄に生命が尽きてし... -
秋の風邪
夏の延長のような9月を経て、今日は雨になって気温が下がりました。10月の気温としてはまだ暖かいのかもしれませんが、昨日まで太陽の日差しが強く、暑かったので急に肌寒く感じられます。こんな時、外気の気温低下にうまくついていけず、風邪を引きやす... -
秋を味わう
秋三月、此れを容平という「秋三月、此言容平(『黄帝内経』『素問』四気調神大論篇第ニ)」容平とは、夏の成長期を経て秋の収穫を待つ自然界の状態のことで、実り豊かで、落ち着いた穏やかな時季を表しています。1日の中でいうと夕方、人生百年時... -
足がつる
こむらがえりとも言いますね。就寝中、あるいは寝床で伸びをした直後につることも多いようです。ふくらはぎの筋肉がひきつれているのですが、筋肉のトラブルは東洋医学では「血(けつ)の不足」と関連があるとされています。血が筋を滋養できないと... -
秋は金/肺の季節
秋は、東洋医学の木火土金水でいうところの金に当たります。金は人のカラダでは肺が配当され、肺の働きが活性化する季節です。肺は、「気」を操作するところです。肺がしっかりしていて気を巡らせることができると、カラダの表面の皮毛を養ってバリアを作... -
気の医学
人のカラダには気があり、循環、発散して健康を保っています。カラダを潤す血・水は、ひとりでに動くものではありません。気が経絡の周囲にあって、血・水を引っ張っていくおかげで動き、各部を潤し栄養することができます。気が足りなかったり、多すぎた...