養生よもやま話
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夏に多い食欲不振
診察のうち、腹診というお腹を診せていただく場面では、お腹の皮膚表面に触れたり、圧を加えて反応を診ます。夏の盛りには脾がよく働きますが、冷たいもののとりすぎで胃腸を弱らせてしまうことがよくあります。そうなると下痢や食欲不振などの症状に表れ... -
就寝中も熱中症リスク
身体に堪える暑い日が続きます。体調はいかがですか?年を取ったら冬より夏が堪えるようになってきた、とは中高年層に多い感想のようです。寒いのが苦手で夏は大丈夫と思っていた方でも、無理の利かない体力と、年ごとに高くなる気温。もっとも、昭和の映... -
キンキンのビールはどう飲む?
こう暑いと、ビールはキンキンに冷やしてガーッと飲み干したくなるのが人情というものです。うまい最初の1杯でよしておけば害は少ないでしょう。カラダの中に入った冷たい飲み物は内側から胃を冷やします。涼しくなるだけならよいのですが、冷やされた胃... -
東洋医学と西洋医学
西洋医学では、様々な検査数値が診断基準となり、健康と病気の分かれ目を明確に示す数値があります。しかし、東洋医学では体のバランスが少しでも崩れた状態を治療の対象と見なし、病院で異常なしとされるような不調も治療の対象となります。さらに、東洋... -
鍼灸院の多種多様
鍼灸といっても治療の仕方は院によって多種多様です。違いは大きくは、東洋医学に基づく古典的な鍼灸と西洋医学に基づく現代医学的な鍼灸に分かれます。東洋医学的な鍼灸は、中国で3000年以上前から行われてきた伝統医学書を源とし、東洋哲学を基本理念に... -
夏の土用
東洋医学の基本的な考え方である五行説では、すべての物事を木・火・土・金・水の5つの要素に分け、これらの関係によって説明します。しかし季節は春夏秋冬の4つしかないため、各季節の間に「土用」、夏の盛りの暑い時期に「長夏」を入れて5つにしました... -
高温多湿の熱中症予防
雨がやむと、猛烈に蒸し暑くなりました。気温が高いだけでなく、熱された蒸気がまとわりつき、息苦しくも感じます。湿度が高い環境では盛夏でなくても熱中症に注意が必要です。湿気で皮膚が湿って汗が蒸発しにくく、体熱を逃がすことができず、カラダに余... -
梅雨時期の風邪と養生
梅雨の時期になると、日本特有の気候変化についていけずに体調不良を起こしてしまうことがあります。人のカラダは、気候の暑い時期、寒い時期なりに耐えうるように変化し、湿気や乾燥にも応じていきます。しかし、気候の移り変わりにうまく順応できないと... -
梅雨時に多いトラブル むくみ
高温多湿な梅雨時は、人体の水分代謝に影響を与えます。湿度の影響:湿度が高いと、皮膚からの水分蒸発が少なくなり、体内に水分がたまりやすくなります。水分代謝の低下:体内の水分循環機能が低下し、特に下半身にむくみが生じやすくなります。気になる... -
梅雨時の養生法
中国地方は平年よりかなり遅れて今日、梅雨入り。梅雨の時期は湿度が高く、不快に感じることが多いものですが、この季節に応じた過ごし方で体調を維持し、快適に過ごすことができます。養生法を実践し、梅雨を元気に乗り切りましょう。 ●梅雨時に起きや...