年中出回っている野菜でも
旬の時期はいのちの力がみなぎっている
旬の季節には、その時期に適った効能がある
香りを嗅いで、よく噛んで、味わう
生のタケノコは、この時期しか出回らない春の味覚。
9割が水分で、栄養はあまりないけど、不溶性の食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
体内の水を動かして便通をよくするほか、発疹を促し、毒を外に排出させる働きがあります。冬に溜め込んだものを排出したい解毒の春にピッタリの食材です。
東洋医学で春は、「肝」の働きが高まる季節です。肝の熱が盛んになり過ぎると、気が昇りやすくなってしまいます。イライラ、怒りっぽい、血圧上昇、めまい、頭痛、首肩痛、眠りにくいなどのカラダの上部に関連する症状がよくみられます。
「五気」は、寒・熱・温・涼・平と、温めたり、冷やしたりする性質を表しますが、タケノコは寒。カラダを冷やし、気を下ろす働きがありますので、このような状態のときに食べるとよいでしょう。逆に、日頃から冷えやすい人や、おなかの弱い人は、たくさん食べないようにしましょう。
生のままでは劣化が早いです。新鮮なものを手に入れて、その日のうちに下ゆでします。
米ぬかを入れてゆでると、えぐみの元のシュウ酸を除くことができます。