本日、夏至点を通過しました。夏至は、二十四節気のひとつで、一年で最も昼が長く夜が短い”日”であるとともに、”期間”としての意味があります。「夏至」の期間は、一般的に「夏至」の日から次の節気「小暑」の前日までとされています。2025年の「小暑」は7月7日なので、「夏至」の期間は、6月21日から7月6日までとなります。
この時季の特徴と東洋医学的見方
陽気が最高潮:自然界の陽気が最も高まり、頂点に達します。万物が成長し、草木が茂り、花が咲き乱れます。
梅雨の影響:本州では湿気が多く、ジメジメとした梅雨の時期に当たります。
陰陽の転換:東洋医学では、夏至は陽気が極まる日とされ、暦上では夏のピークを迎えると同時に、陰気が生じ始める変化の起点となります。これを「陽消陰長」といい、この日を境に陽気が少しずつ減少し、陰気が増加していきます。
バランスの重要性:陽気と陰気のバランスを保つことが健康維持に重要となります。陽気が極まり過ぎて陰気が不足すると、体内に熱がこもり、健康を損なう恐れがあります。
この時季の養生法
適度な運動:適度な運動で陽気を発散し、汗をかくことが大切です。発汗により体内の余分な熱を放出することで体内に熱がこもらないよう心がけます。
ゆったり過ごす:東洋医学の五臓のひとつ「心」は、心臓循環系のほか意識や精神活動も含むものを指しますが、身体内で最も陽気の多いところです。夏にはさらに陽気が高まって負担がかかりやすいため、気分的にも発散するような気持ちで、負担をかけないよういたわって過ごしましょう。
夏至
