梅雨時期の風邪と養生

梅雨の時期になると、日本特有の気候変化についていけずに体調不良を起こしてしまうことがあります。人のカラダは、気候の暑い時期、寒い時期なりに耐えうるように変化し、湿気や乾燥にも応じていきます。しかし、気候の移り変わりにうまく順応できないと、体内のバランスが崩れ、さまざまな症状を発生させてしまいます。そのうちのひとつが風邪症状です。
梅雨時期の風邪症状
梅雨時期の風邪の一例は、のどの痛みに始まり、暑い・寒いを交互に感じて、何となくだるく気力が沸かず、じわじわと進行します。そのうちに、しつこい湿った咳、同時に鼻水や鼻づまり、微熱や重い倦怠感が生じて風邪を自覚しますが、すでにカラダの内奥まで熱を侵入させてしまっており、風邪をパッと経過させることができず、熱っぽさやじっとりとした汗が続き、症状を長引かせてしまうのがこの時期の風邪の特徴です。
風邪の予防方法
風邪の予防には日頃の養生が大切です。
1. エアコンの除湿機能を活用する
エアコンは除湿機能をうまく使い、室温を28度くらいに保ちましょう。湿度が高いと体感温度が上がり、体に負担がかかります。適切な湿度と温度を保つことで快適な環境を作りましょう。
2. お腹をいたわる
バランスの取れた食事を腹八分目にとります。ビタミンやミネラルを豊富に含む食材を積極的に摂り、冷たい飲食は控えます。特に、胃腸に優しい温かい食べ物を選ぶことが重要です。
3. 十分な睡眠
十分な睡眠は、体力の消耗の回復と元気に活動するために重要です。睡眠不足は免疫力を低下させ、風邪を引きやすくなります。規則正しい生活リズムを心がけ、しっかりと休息を取るようにしましょう。
4. 適度な運動
運動は血流を良くし、体の代謝を促進します。無理のない範囲で、日常的に体を動かす習慣をつけましょう。
風邪を引いてしまったら
休息が一番です。温かい消化の良い食事を少なめにして、お腹をいたわりましょう。
あまり知られていないかもしれませんが、鍼灸もよく効きます。

この記事を書いた人

広島市在住。鍼灸師としてココロとカラダのアシストをするとともに、呼吸法や坐禅を取り入れ、トータルでのケアを実践しています。

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