肺は気を蔵す

東洋医学でいう肺は、鼻から入った天の気を収め、気を全身に巡らせる働きをします。
肺の力が弱いと、十分に気血をカラダに取り入れることができません。生身のカラダは、飲食を絶ってもしばらくは生きていられますが、空気を絶たれたら俄に生命が尽きてしまいます。
呼吸は何気なく行われていますが、健康の維持のためには、いかにたくさん新鮮な空気を取り入れるかが最も重要なことになります。
呼吸は、吐く、と吸う、から行われますが、吐く、は心(しん)と肺が、吸う、は腎の働きが関係しています。この両方がしっかりしていなければ、よい呼吸ができません。
東洋医学では、おへその下まですっと空気が入るのが正常な呼吸と考えられています。

この記事を書いた人

広島市在住。鍼灸師としてココロとカラダのアシストをするとともに、呼吸法や坐禅を取り入れ、トータルでのケアを実践しています。

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