お腹が弱っているときに牛乳を飲むのは控えておきましょう。
牛乳はカルシウムやビタミンDなどが豊富で、健康に良いとされていますが、日本人の約3人に2人は牛乳を消化しにくいカラダを持っています。体質的に、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の活性が低いためです。これらの人のなかには、牛乳を飲むと腹痛や下痢になることがあります。
日本で一般に牛乳が飲まれるようになったのは、戦後の学校給食で牛乳を飲ませるようになって以降のことです。
乳糖を消化できるカラダに適応する人もいますが、乳製品を食べる習慣のなかった日本人のカラダがわずか数十年、100年でやすやすとは変わらないもので、体質的に不向きな食品とみてよいでしょう。
漢方では牛乳は「寒涼」の性質を持つとされ、脾胃が弱っているときのほか、体が冷えやすい体質(寒証)の人は、日常的に飲むのは控えたほうが無難です。
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